ピースの時間はゆっくり。

うちの子ピースです。
※今日の記事は保護犬は出てきません。
お時間の有る時にご覧になって頂けましたら嬉しいです。


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14才のラブラドールのピース。男の子。
5月9日に絶不調になりました。
ここのところ、あまり体調の良くない時間が増えました。
ピースの記録としてのこしておきたいと思います。

・・・

この日、夕方から夜の2時間で25回も嘔吐が有りました。
最初の数回は日中食べたおやつと夜ご飯が出てきましたが、
その後は黄色い液体。
次第に泡と透明な液体だけを吐き続けていました。

さすがに8~10回を超えたあたりで様子を見るレベルでは
ありません。
すぐに緊急時用に慌てないように、壁にでかでかと掲示してあった
緊急病院へ連絡。
症状を伝え、すぐに向かうことになりました。

緊急病院へは高速を使って急いで一時間半。
埼玉北部は夜間良く診てくださる病院がなかなか有りません。
でも本当は遠くても数十分くらいで駆け込むことが出来て
安心して受診出来る病院があるのがベストですよね。
日頃から口コミやネットの情報など、アンテナを伸ばしておくことを
おススメします。

・・・

緊急病院での最初の状態からの予測診断は
腸捻転か腸閉塞でした。

レントゲンでは腸の方にものすごい大量の空気が
入り込んでいましたが、幸いにも心配していた診断では
ありませんでした。
(腸捻転・腸閉塞は即開腹オペになります)

エコーや触診などでもその心配は無かったのですが、
腸に溜まった空気のせいで嘔吐をしている可能性が高い。
ではその原因は??? 
内視鏡を使ってみようか、いやそこまでの緊急性はないようだ・・・。

僧帽筋閉鎖不全症が数年前からあるピースは、ここ最近、
気管拡張のお薬を処方されています。
口腔内が狭くなっていますので、常にぜーはーぜーはーしています。

たまたまこの日は急に暑くなった日で、体温も高かったことから
(40度ありました)うまく体温調節ができず、
いつもより多くぜーはーぜーはーしているうちに
空気を多く取り込んでしまったのかもしれません、
ということでした。

この日は熱を下げる為に冷蔵庫のような部屋に入院をして、
翌朝一番でお迎えに行く事になりました。

・・・

翌朝、入院中は嘔吐をすることもなく、
すっきりした表情で無事退院。
腸にたまった空気もほとんど抜けきっていました。
口腔内が狭すぎるため、そちらの治療を(場合によっては手術も)
進めていくと良いでしょう、ということでした。

そのあしで掛かりつけの病院へ。
昨晩から落ち着けていないピースはもうぐったり。
(寝れていないおねいさんもぐったりよ)
待合室で横になってしまいました。。。

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緊急病院では胃と腸のレントゲンのみでしたので、
気管と背骨あたりを再度レントゲン撮影。
エコーや触診など時間をかけて細かく診ていただきました。

熱中症? 口腔内の疾患? 胃や腸?
う~ん、いろいろと考えられる要因は有るけれど
院長先生が一番気になったのが『背骨の脊髄』。
以前から脊髄が変形している箇所は有りましたが、
その箇所が増えてより大きく尖ってしまっています。

他の要因も探りつつ、平行して背中の痛みを取ってあげよう。
背中の痛すぎる痛みのせいで、嘔吐してしまったのかも
しれないということでした。
診断は「変形性脊髄症」。

この日は診察台の上に乗ることもできず、
先生が床に膝をついての診察(^^;

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まずは鍼治療を行うこととなりました。
痛み止めは嘔吐をする可能性がまだあるから、
胃薬を処方されました。

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もう、お顔ゲッソリ( ゚Д゚)
本当にお疲れ様ピース。
早く帰ってお家のベッドで寝よう。

・・・

その後、毎日の日課のマッサージは
ピアノを弾くように優しく優しく。
今まではツボを押しちゃったり強めのマッサージだったけれど
これからはリラックスマッサージにするよ、ピースごめん(T_T)
お薬を飲みながら、二日後に再通院。

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この日はもう診察台に手伝えば乗れるようになりました。

体重もベストから1.5キロほどオーバーだけど、
出来たらもう少し落としてね、ということで
メインディッシュはお野菜ごはんスタートです。

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少しお顔に余裕も出てきました。
この日は鍼治療のほかにレーザーで温熱療法も。

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埼玉県内で鍼を行う動物病院はなかなか有りません。
ピースの掛かりつけの病院が、たまたま鍼治療を行っている
病院で本当に良かったです。

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その後、二日おきに治療に行っています。
もっと早めに買っておけばよかった、大型犬用スロープを
お取り寄せでございます。
これでおねいさんひとりでもいつでも通院出来ます。

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院長先生に「松の間へどうぞ~♪」なんて案内されたのが・・・

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手術台の上だったりと(^^;
(超混雑の院内でした)

すっかり常連さんのピースですが・・・

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は~、じんじんきたきた~♥
ちなみにマットはビリビリ電気マットでプラス温熱療法の
トリプルです。


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二日おき、一週間に二度、そして今日から
一週間に一度の通院でOKとなりました。

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信じられないのですが、今では飛びついてきたり
お散歩にも行けて、しかもグイグイ引っ張ることが出来るように
なりました。
今まではトボトボ・・・トボトボ・・・ボケェ~・・・という
感じだったのに。。。

かなり痛かったんだね、ピース。本当にごめん。
どうかピースの残された時間はゆっくり流れてほしい。
まだまだ手をかけさせてほしいよ。
鍼治療のほかに、平行して口腔内、気管、その他の要因を
先生と注視していきたいと思います。

ピース、頑張ってます。
全国のシニアわんこのみんな、頑張ろうぜぃ、ゆっくりとね。

・・・

【追記】

今回、緊急病院へ駆け込むにあたり、
日頃の「緊急時駆け込みシミュレーション」がとても役に立ちました。

普段から心配症のおねいさん(^^;
わが子にも保護犬にも、頭の中で"もしもの一大事の時の為に"と
不謹慎ですが色々と行動パターンを作っておりました。
というか、悪いくせで(-_-;)
悪い事が起こった時の対処法をいつも考えています。

・壁に緊急病院の電話番号を貼っとく。
具合が悪くなってからネットで調べても手が震えちゃって
調べるどころではなくって。
(出来たらその子ごとに、専門医や夜間診療をしているところを
張り出しておくのがベスト。)

・調子が悪そうな日が続く予感がしたら、
すぐに病院へ駆け込めるように車内にバリケンを積んでおく

・病院までの最短ルートを頭の中にたたきこんでおく 笑

最後のはやりすぎ感もありますが、緊急時にはやりすぎてた方が
のちのち良かったと思うことがあるので(^^;

参考になりましたら幸いでございます。


by rupakomama | 2017-05-24 23:39 | るぱんとピース

いつまでも赤ちゃんなピースと天使になったるぱん。ナツキとアリーナとワンダフルドックスの保護犬のお話。


by rupa
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